秋葉原 肉の万世「灼熱ジャングルビアガーデン」 2011 ボンクラ座礁酒場

8月 05, 2011 No Comments by

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肉の万世って屋上あったか?

CUE氏に肉の万世でビアガーデンやってるという話を聞いて、まず思ったのがそのことだ。
肉の万世・秋葉原本店は10階建てのビル丸ごとで肉を食わせるわ売るわという肉の殿堂。しかも上階に行くほど高級店になるという死亡遊戯形式になっており、屋上ともなると普段バスケやってるデカイ黒人どころじゃないカナリの強敵が出てくることが予想された。なんとなく同じ死亡遊戯形式のラムタラ最上階の極北感溢れるラインナップを思い出しちゃったりして、少々ナーバスな気分で戦いに赴くことになったのである。

肉の万世が創業したのは昭和24年。創業者夫婦はそれ以前は無線関係の電気屋を営んでいたそうだが、戦時中から続いた食料統制から食肉業が外されたのをチャンスと見て転業したらしい。
どうもHP見ても突っ込んだことが書かれていないんだけど、戦後の闇市的な流れから食肉業ってのは東映系の映画でお馴染みの話。おそらく肉の万世も当時の仕入れルートを含め、その辺が出発点だったのだろう。元々秋葉原電気街は須田町の方だし、進駐軍横流しの真空管とかを売っていた闇市が始まりだ。出発からして、きわめて秋葉原的な店だったわけだ。
その後、高度成長と共に肉の需要はうなぎのぼり。支店やら自社牧場やらの興隆は見てのとおり。
昌平橋からの万世橋
個人的な記憶の中の肉の万世は交通博物館と一緒になっている。とってもガキの頃のフォーカスは交通博物館の方なんで、残念なことにイマイチ何を食ったかみたいな細かい記憶は無かったり。なんとなく家族連れ(子供)にやさしい店だったなという印象は残っている。しかし、地下のビアホール(呉越同舟)で、しょっちゅう飲んだり食ったりする大人になるとはね。
万世橋と肉の万世
万世橋から見ると普段と違い、緑色の大きな看板が掲げられているのが分かる。ここまでの道すがら、事前にビアガーデンに関して情報を仕入れてきたCUE氏より「いろいろとヤバイ!」という話を聞き身が引き締まる。因みに場所は屋上じゃなくて、普段は貸切の多目的ホールである8階らしい。ガーデンじゃないじゃん。といっても普段は入らない高層階だ。気を抜くのはヤバイ、と8階を見ると赤く妖しげな色に染まっている。
肉の万世・灼熱ジャングルビアガーデン
ビアガーデンの正式名称は「灼熱ジャングルビアガーデン」。すげえネーミングだ。新東宝臭がするぜ!
肉の万世・普段の8階
普段は乗らないエレベーターへ向かい、8階へ。ブルースブラザーズの税務署のエレベーターシーンような緊張と沈黙の後、ドアが開くとそこはジャングルに赤提灯というキッチュ世界であった。
これは…ヤバイなと驚いていると入り口には「再入場のお客様」と「ご予約のお客様」の文字。ん?なんだろうとか言っていたら、よく分からないままド真ん中に近い場所に案内されてしまった(結局よく分からなかった)。
肉の万世・ビアガーデン入り口
万世赤提灯が燦爛と輝き赤く染まるムード歌謡的店内。ペナペナ感が醸し出す場末の海水浴場感の強いキャプテンスタッグのビーチパラソルとテント。安っぽいビニールの造花、観葉植物による熱帯雨林演出。「オホオホオホ!」「パパ、パオーン!」「ウケケケケ!」という無理矢理で妙に音が大きいジャングル音。ポップコーンの横ではチョウチョウのおもちゃがぐるぐる回っている。完璧である。
肉の万世・ビアガーデン中央テント
ツマミ2点付きでエビスの生・黒が二時間飲み放題で1980円(男性)ってのはビール好きには結構お得なんじゃないだろうか。その割には空いてるな。というか、見事に若者が居ない。駅前周辺のどうしょうもない和創作なんちゃらより絶対こっちの方がいいだろうに。終わるの早いからかな。
肉の万世・ビール
追加のツマミは二名一致で「コレいかないと駄目だろ」とソーセージてんこ盛りのビックソーセージマウンテンを頼む。どう見ても二名で頼むようなもんじゃないような気もするが、試合に出た以上は受けの美学を見せつけなければならないのである。
肉の万世・ビックソーセージマウンテン
デカイジャングル音で初めは気づかなかったが、どうもジャズも一緒に流れているのに気づく。なんでジャズ?途中、マイルスの「クールの誕生」が流れているときに「パオーン!」と象のいななきがかぶって来たときには流石に噴出しそうになった。熱いのかクールなのかどっちだよっ!マイルスも草葉の陰で困惑していることだろう(多分晩年の関西のオバチャンのような格好で)。
肉の万世・ビアガーデン
ビールとツマミが腹に入って、多少落ち着いたので周りの客層を見てみると、少ない客のほとんどは前回紹介の「村役場」同様に“質実”系のおっさんのようだ。真夏なのにジャンバーが椅子に掛けてあったりしてね(おそらく機械を冷やすため寒い職場)。多分高度成長期の頃から来てんだろうねえ。ビールは二杯目から自分で注ぎに行くんだけど、おっさんの一人は酔って押すのか引くのか分かんなくなってるのか志村けんの年寄りのようにビタビタとコボしてた。
肉の万世・ビアガーデンのセルフビール注ぎ
ここ8階は普段は展望が売りの多目的ホールらしく、流石に景色が良い。万世橋交差点から上野広小路への秋葉原メインストリートである中央通りが見渡せる。土日は昼からやってるらしいので、もう片側から旧万世橋駅跡を眺めることもできるだろう。そういう意味じゃ、夏に地方から秋葉原に来た人とかにもお勧めしたいね。名物万かつサンドも食えるし。
肉の万世・8階からの眺め
それで俺たちの戦いはどうなったかって?見事敗北したよ。
肉、肉、肉、なので見事に腹に溜まり、酔っ払う前に何も入らなくなっちまったい。マウンテンも制覇しそこね、何時もはシメに頼む万かつサンドも頼むことが出来ずに終わる…(CUE氏は土産に買って帰ったが、知らずにヘビーな弐万かつサンドの方だったという)。シリーズタイトル通りに“座礁”しちまったわけです。まぁ心地よい敗北ではあるけれど。

肉の万世・秋葉原本店の「灼熱ジャングルビアガーデン」。“楽しめる人”を見極めるのと手軽に“質実”を求めるには最高の場所かもしれないな。
肉の万世・赤提灯

写真協力:CUE氏

秋葉原 肉の万世「灼熱ジャングルビアガーデン」
東京都千代田区神田須田町2-21 8階ティアラホール
電話:03-3251-0291
平日:17:00~21:00(最終入場時間)
土日:12:00~20:00(最終入場時間)
期間:2011年9月9日まで

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正規軍に偽装したWEBゲリラ屋。ゲバラよりはカミロ・シエンフェゴスって思うけどヨタヨタのカストロに一番感情移入してしまったり。

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