浅草・谷中・湯島 アイス最中四番勝負 贋作御馳走帖

ちょっと軽いネタをということでアイス最中をいくつか紹介していきたい。

今年の夏は格別に暑い日が多かったというのはみなさん身を持って体験しているんで説明するまでもないかと思いますが、こういう時に外をフラフラするとなると当然ながら水分補給はマメにやっとかないとエライことになるわけです。大概はお茶やミネラルウォーターのペットボトルを買ってどうにかしているんですが、たま~に甘くて冷たいものを摂取したくなるわけですよ。と言っても、コンビニでガリガリ君というのも芸が無い(好きなんですが)。ということで、昔ながらのアイス最中を買うってことになるんです。別に紹介しようと思って撮っていたわけじゃないんですが、それが溜まってきたので出してみようと。

しかし、どうも夏場限定で売ってる店は結構あるので、今回そういう店は除外。もう夏終わっちゃいますので、これから行っても買える店。季節に関係なく常にやってる店と枠をハメて見ました。なお、基本バニラを食っています。というわけで、以下どうぞよろしく。
浅草ちょうちんもなか その一
最初に紹介するのは浅草の仲見世にある「ちょうちんもなか」。場所は浅草こども図書館の向かいの並びって言えば分かりますかね。それにしても、東京のこういう観光地は中国人(台湾人も居るのかな)が多いねえ。報道では大分減ったと言ってるようだけど。
さて、この「ちょうちんもなか」。店が出来たのは平成12年(2000年)と以外に新しいんだけど、日本で唯一のアイス最中専門店と名乗っている。ということで、今回的に外すことは出来ない店ってわけです。
浅草ちょうちんもなか その二
と、言うわけでイザ購入と、店前に並ぶと、アイスの名前が多言語表示されています。以前は無かったような。場所的にそっちの客を意識しないとダメなんでしょうねえ。
浅草ちょうちんもなか その三
エライ暑いというのに特に並ばずにあっさりと購入完了。というのもここ、一つ300円とチトお高いんですな。その割には小さめという。であるのに、ここは外せないってのは最中が他とちょっと違うのもあるからなんですね。もち米100%で職人が一枚一枚焼いてるっていうだけあって、妙に美味いんです。多分価格が上がっちゃったのもコレが原因なんでしょう。なお、アイスは乳成分がしっかり入った普通な感じの味です。
何しろ分かりやすい場所なんで浅草においでの際、ついでに財布の余裕があるようだったら是非寄ってみて下さい。色々な味がありますしね。

浅草ちょうちんもなか


住所:東京都台東区浅草2-3-1 仲見世商店街内
電話:03-3842-5060
定休日:不定休
営業時間:10:00~17:30or18:00

和菓子処 八千代堂 その一
二軒目はちょっと場所的に分かりづらく、紹介もあまりされていないお店です。合羽橋と浅草と繋ぐ「かっぱ橋本通り商店街」という場所にある「和菓子処 八千代堂」。商店街自体何か昭和な風情が漂っているんですが、八千代堂も団子あり赤飯ありの昔ながらの地元密着といった感じの和菓子屋さんです。旗がイイカンジです。
和菓子処 八千代堂 その二
その店頭にアイス最中の販売ボックスがあるんですな。この店を知ってからもう10年以上経ってると思うんですが、合羽橋で買い物をしてから浅草へ向かっているときに偶然見かけてから、近くに来た時は必ず買うようにしています。
和菓子処 八千代堂 その三
というのもここ「アイスクリーム」じゃないんですね。乳成分が無い「あいすくりん」なんです。さっぱりとしていて、昔懐かしいってことでは年寄りに食べさせると喜ぶんじゃないでしょうか。昔の生活を紹介するような池波正太郎何かを読んでいて「あいすくりん」って何?って思った人はここに来ると良いでしょう。最中はよくある普通のものですが、何しろ120円とお安い。“濃厚”は150円となっています(写真はこれ)。小倉もあって130円。個人的に一押しだったりします。

和菓子処 八千代堂


住所:東京都台東区西浅草2丁目23-10
電話:03-3841-3441
定休日:水曜日
営業時間:10:00~19:00
芋甚 その一
三軒目は少し離れて根津となります。甘味処「芋甚(いもじん)」。大正元年(1912年)創業で、そのころは焼き芋屋だったので店名に“芋”が付いているんだそうです。恐らくほとんどのお客さんは谷根千散策の途中なんだと思いますが(何故か女子二名組が多い)、この店だけ行きたいという人は根津駅から行くのが良いでしょう。甘味処として有名なので休憩をかねて店内でゆっくりというお客さんが多いようですが、ここも店頭にアイス最中の販売ボックスがあるんですよ。
芋甚 その二
ここは紙ナプキンを付けてくれます。値段は最安値の110円。ここも「あいすくりん」寄りの味となっています。なお、ここはコーンアイスかどっちか聞かれますので、間違えないようにしましょう。最中はやはり通常のもの。しかし、値段の割りには量もしっかりとしていますので、近くに来た時は寄るのが吉です。それにしても最中の表記「ICE MONAKA」が気になったり。

芋甚 (いもじん)


住所:東京都文京区根津2-30-4
電話:03-3821-5530
定休日:月曜日
営業時間:11:00~19:00

湯島 みつばち その一
最後のお店は湯島となります。以前湯島在住だったので個人的お馴染みな店という、甘味処「みつばち」。明治42年(1909年)創業だそうですからすでに100年以上の歴史がある店です(創業時は氷屋)。甘味処としての店内はあまり広くはないんですが、ここのあんみつの美味しさは格別です(販売もしています)。
この店、小倉アイス、そして店頭でのアイス最中販売発祥の店とも言われていまして、それだけに今回の最後にふさわしいお店です。この店がイイのは販売はこの手のお店としては遅めの9時までやってることなんですよね。仕事帰りでもどうにかなるという。遅い時間だと、近所はスナック街でもあるんで、おみやに買うオッサンを見ることができます。テイクアウトだけじゃなく、ネット販売もしていますので、地方の方もどうぞ(PCでメンテ等で駄目な場合はFAXで)。
湯島 みつばち その二
元祖小倉アイスは200円。ここも乳成分は入っていないんだそうなんですが、甘みはかなり強めです。なんでも小豆をタップリと使っているからとか。見ての通り、大きさもかなりのもんなので食いでがあります。量が多いのはちょっと…という人は気をつけましょう。道端だとなんなんで不忍池の方に移動して、が吉です。

湯島 甘味処 みつばち


住所:東京都文京区湯島3-38-10 ハニービル1F
電話:03-3821-5530
定休日:月曜日
営業時間:11:00~19:00

といったトコロになりますが、結局アイス最中って下町的な食い物なんですよね。昔から立って食うのがオーケーな街限定というか。他で期間限定で売ってる店は結構あるんですが、常設している店は以外に見かけないという。昔は駄菓子屋で乳成分無しのラクトアイス(カップ)を売っていて、それが好きだったんですが、個人的にはもっとこういうアイス最中を売る店が増えてくれればなぁと思っております。

浅草・谷中・湯島 アイス最中四番勝負 贋作御馳走帖」への1件のフィードバック

  1. 遊漁民 返信

    菊坂下の「ゑちごや」は、アイス最中の元祖と自称しております。

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