夜を歩く 亀戸編

亀戸に移り住んで一年ちょっと過ぎたのだが、また引っ越すことになった。エライ早い話だが、ちょいと住んでみたかったといった感じで来ちゃったトコロだしな。

ということで、現在はこの亀戸、そして江東区、さらに広げて隅田川の東ってのはどのような土地なのか、といった辺りをちょぼちょぼとオノレの中でまとめつつ撤退作業をしている最中である。

で、夜の亀戸をちょっと彷徨いてみようという気分になったりなんかしちゃったりして。

梅雨ということもあり、どうもハッキリとしない天気ばかりなのだが、うまい具合に雨が上がった日の仕事帰りが空いていたので、カメラを持って駅周り辺りから眺めていくことにした。
夜の亀戸・その一
降りるとイキナリ臭い。ドブ臭いのだ。これが亀戸である。
夜の亀戸・その二
ドブ臭い中、駅ビルに入ったパチンコ屋(駅ビルにパチンコ屋って結構珍しいんじゃないか)の店員が客引きをしていて、前のベンチでは何故か老人グループがパック寿司をツマンでいる。こうして夜の街に若者と共に目的不明な老人が多いのが墨田、江東区の盛り場の特徴である。
夜の亀戸・その三
夜の亀戸で一番賑わっているのはホルモン屋が集まり、亀戸餃子本店なんかがあったりする北口一帯なんだけど、今回の目的はそっちじゃないんである。ホルモン屋なんかも最近の話だしね。
夜の亀戸・その四
目的の場所は、ガード下をくぐって~
夜の亀戸・その五
京葉道路を渡っての南、ドンキの斜め向かいのブロックである。住所で言うと、亀戸6丁目。
夜の亀戸・その六
この交差点名物と言ってイイ「七福セールズ」の過剰な看板がお出迎え。
夜の亀戸・その七
この店、続いてるってことは老人の固定客が居るんだろうなぁ。
夜の亀戸・その八
その「七福セールズ」の脇に裏手に入る小路がある。
夜の亀戸・その九
入ってすぐに、小さい飲み屋がいくつかあるのだが、奥へと目をやるとこんな感じ。
夜の亀戸・その十
たまらない怪しさ炸裂。
夜の亀戸・その十一
誰も来ないと思ったら、ここに自転車を隠して停めていた朝鮮系のオバちゃんが来てビクッとする。亀戸にはハッキリとしたコリアン街があるわけじゃないが、そっちの方々が多い地域でもある。まぁホルモンなんかもソッチだよね。
夜の亀戸・その十二
“餃子”の看板がある店があるので覗いてみたが、北口のよりも入ってみたい空気満載である。しかし、残念なことに腹ごしらえはしてきちゃったのだ。
夜の亀戸・その十三
今度は猫に眺められてて、ビクッとする。脅かすなよ。
夜の亀戸・その十四
通る人間を監視するにはいい場所だな。
夜の亀戸・その十五
店を覗いたり、歩いている女性を見るに、ここらの夜の店で働く女性(従業員)はほぼ大陸系か半島系のようである。
夜の亀戸・その十六
小路を出て、少し東へと歩くと、エラく年季の入ったサウナ店が見えてくる。
夜の亀戸・その十七
男女どっちもあるよってことなんだろうけど、コレだと混浴だと思われちゃうような。で、さらにその裏手。
夜の亀戸・その十八
どこの国だよってことになってるのだ。
夜の亀戸・その十九
どうも、ここにはグランドキャバレーがあり、裏のサウナと合わせての夜のレジャー施設だったらしいんだけど、グランドキャバレーは撤退して、こうなっちゃったようなんだね。一階は「東京大排档」、二階は「九龍城飯店」という大陸系中華屋なんだけど、日本人向けのアレンジ一切なしの直球中華だ。
ということで、団体旅行の中国人達が来ていたりする。元グランドキャバレーだけあって中は広いしね。脂っこい食い物に疲れた海外旅行中の日本人が和食食うようなもんなんだろう。二階にはグランドキャバレー引き継ぎのステージもあるようで、以前引田天功の看板が出ていたこともある。そういう営業もするのね。
何故か店の周りを犬連れた中華女性がぐるぐる回っていた。何かの監視だろうか。
夜の亀戸・その二十
さらに東へと歩くと、やってる店と潰れた店がゴタゴタになった一角がある。
夜の亀戸・その二十一
夜の亀戸・その二十二
夜の亀戸・その二十三
実はこの辺り、かつて青線があった場所で、ソレ故にスナックが妙に多いのである。今は、健全な老人向けカラオケスナックがほとんどだけどね。
夜の亀戸・その二十四
亀戸は工業地帯だったわけだが、そこで高度成長を支えてきたお父さんが飲んで、買っていた場所なのだ。コの字になっているのは、外から来た取り締まりが一目で分かるようにだ。
それにしても、ここもっと狭かったような気がすると思ったら、片方駐車場になっちゃったのね。高度成長の頃から客は変わってなくて、どんどん鬼籍に~っつーことだろうな。
夜の亀戸・その二十五
しかし、ここも意味なく徘徊する老人が多いこと。写真撮ってたら、後ろにチワワ抱えた(犬の散歩になってないんだが、何故かこのスタイル多い)虚ろな目のジーさんが居たんで、うわぁって叫びそうになっりして。
こういったのが原因なのか、ちと息が詰まるような死んだ空気が流れてる。
夜の亀戸・その二十六
というわけで、そろそろ明るいほうへ脱出することにする。サンストリート亀戸ってのがある方だ。ちなみにこのサンストリート亀戸も工場(第二精工舎)が移転した跡の施設である。ここらの公園とか大規模施設はほとんどこんなんなんだけど。
夜の亀戸・その二十七
スナック街(街ってほどじゃないけどね)とそのサンストリート亀戸の間には遊歩道がある。実はコレ市電の跡。青線で遊んだお父さんは市電に乗って家路に、ってわけだ。
夜の亀戸・その二十八
なんだか、モール臭を嗅いでホッとする。やっぱり自分は活きている感。亀戸に居ると、それを強く認識させられる。しかし、それはここに住んでいる高度成長期を支えてきた人間達との関係性から来ているもんで、いずれコレは更新されちゃうもんなんだろうと思う。更新される前に住めたってのは、まぁ良かったと言うべきなんですかね。住めば都人間、というか都で良いじゃんって人間なんで、どっちゃでもいいんですがね。

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